ベイカレント・コンサルティングは、日本発の総合コンサルティングファームです。クライアント企業固有の文化・価値観を共有しながらサービスを提供することを大事にしており、戦略策定から企画・実行支援まで総合的な支援を行っています。また、コンサルティング未経験者の採用にも積極的で、さまざまな業界出身の転職者が活躍しています。
ここでは、ベイカレント・コンサルティングへの転職を考える際に役立つ、求められるスキルセットや年収例、選考フロー、面接対策のほか、転職に成功した人の人物像などについて解説します。
コンサルティング業界専門の転職エージェントだからこそお伝えできる情報を参考に、挑戦への一歩を踏み出してください。
<目次>
主な仕事内容:ベイカレント・コンサルティング
就労環境:ベイカレント・コンサルティング
年収例:ベイカレント・コンサルティング
選考フロー・面接のポイント:ベイカレント・コンサルティング
求められるスキルセット:ベイカレント・コンサルティング
入社後に実現可能なキャリアパス:ベイカレント・コンサルティング
転職に成功した人の人物像:ベイカレント・コンサルティング
転職でエージェントに相談するメリット:ベイカレント・コンサルティング
転職希望者にキャリアコンサルタントからアドバイス:ベイカレント・コンサルティング
企業プロフィール:ベイカレント・コンサルティング
主な仕事内容:ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングのサービス領域は「デジタル」「テクノロジー」「戦略」「オペレーション」の4つに分かれています。案件数としては、IT系の案件(デジタル、テクノロジー関連)が半分、非IT系(戦略、オペレーション関連)が半分程で、IT系では特にレガシーシステムの改善やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援に注力しています。
それぞれの領域における、主なサービス内容は次のとおりです。
デジタル
デジタルを使いこなすには「技術の可能性と限界を見極める眼」「その可能性を我が物とする実装力」「進化を遂げ切る変革力」という3つのカギがあると定義し、それらの知見をもとに、クライアント企業のDXとDXを通じた顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)の進化を支援しています。
<代表的なサービス>
・DXによる将来像構想
・AI・IoT実装
・デジタル部門立上げ
・DX戦略/ロードマップ策定
・ブロックチェーン活用
・デジタル人材育成
・ビジネスモデルDX
・Fintech / Insurtech
・デザイン思考・アジャイル
・オペレーションDX
・デジタルマーケティング
・リーンスタートアップ
テクノロジー
ITの全体戦略のみならず、IT組織とベンダーの機能分担や他部門との連携、ITに関するコスト軽減といった課題解決もサポート。費用対効果の高いIT活用支援を行っています。
<代表的なサービス>
・IT戦略
・IT組織の体質改善
・ITアーキテクチャー
・ITガバナンス
・IT人材育成
・システム設計・開発
・ITコスト削減
・PMO
・IT資産評価
戦略
企業・組織経営に対して総合的な戦略提言を行い、国内のみならず国境を越えた成長戦略の策定、実行をサポートし、組織強化の支援をしています。
<代表的なサービス>
・全社戦略/事業戦略
・海外進出
・マーケティング戦略
・M&A/JV構築/アライアンス
・グローバル・リソース活用(拠点、人材、ソーシング、アセット)
・営業戦略
・ターンアラウンド
・グローバル・ガバナンス設計
・ビジネス・デューデリジェンス
・イノベーション/新規事業立上げ
・インバウンド需要の取り込みに向けた変革
オペレーション
商品・サービス企画/開発、調達/購買、生産、物流、販売、間接部門など、多岐にわたる分野のオペレーション能力を高め、組織が活性化する仕組みの構築を行っています。
<代表的なサービス>
・調達コスト削減
・CRM
・企業ガバナンスの設計
・業務効率化
・リスクマネジメント
・オペレーション改革/標準化
・SCM
・バリューチェーン改革
・経営幹部/人材育成
就労環境:ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングは、健康経営、CSR、SDGsを重視しています。健康維持・増進を経営の重要テーマと位置づけ、従業員やその家族が心身ともに健康で、従業員が安心して仕事に専念できる環境の整備を進めています。
また、全社員を対象にハラスメント防止のための教育・研修が行われており、ハラスメント相談窓口は社内窓口と、外部の弁護士の窓口の2つが設けられています。
勤務時間・働き方
ポテンシャル採用でアナリストとして入社する場合、勤務時間は基本的に9~18時(休憩1時間)の固定制です。プロジェクトの都合によって始業・就業時間の繰り上げ、繰り下げはあります。コンサルティング経験やSIerにおける実務経験があり、コンサルタント以上の職位で入社する場合は専門業務型裁量労働制が適用され、みなし労働時間9時間/1日(時間外労働1時間/日含む)となります。
長時間労働削減の取り組みが進められており、1人あたりの平均残業時間は2019年時点で月21時間です。
人事制度・スキルアップ研修制度
アナリストに対しては、研修やOJT、実際のプロジェクトを通して問題分析や課題抽出、解決策立案、実行といったコンサルタントスキルの教育が行われます。職位別の研修や業界・サービス別研修もあり、戦略案件・グローバル案件希望者は選抜プログラム研修にも挑戦できます。
また、キャリア設計サポートとしてマネージャー以上のコンサルタントがメンターとなる定期カウンセリングが行われており、担当プロジェクトやキャリアの悩みに対するアドバイスが受けられます。
福利厚生
各種保険に加え、社員持株会、保養施設、社外研修費用補助、スポーツジム優待、全社パーティー、健康診断・人間ドッグといった福利厚生があります。夏期休暇、年末年始休暇、有給休暇、慶弔休暇、特別休暇、産前産後休業、育児休業、介護休業が取得でき、小学校就学前の子供がいる場合は育児時短勤務も選択可能です。また、有給の病気休暇制度も整備されています。
年収例:ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングの公式サイトより、想定年収をご紹介します。
■職種別想定年収
職種 |
想定年収 |
アナリスト(コンサルティング経験不問、第二新卒相当) |
450万~600万円 |
コンサルタント/シニアコンサルタント(コンサルティング経験、SIerでの実務経験等) |
600万~1200万円 |
マネージャー/シニアマネージャー(コンサルティング経験、大規模プロジェクト経験) |
1200万円~+賞与 |
選考フロー・面接のポイント:ベイカレント・コンサルティング
選考フローは、書類審査と適性試験、3回の面接が行われるのが標準です。
戦略部門を希望しない限りケース面接はなく、通常の面接を通して、論理的思考力やキャラクター、コミュニケーションスキルなどがチェックされます。
加えて、ベイカレント・コンサルティングならではの選考の特徴として、下記のようなものがありますので、それぞれ対策しておくといいでしょう。
併願状況を詳しく聞かれる
一次面接の段階で、ほかにどのファームを受けているのか、志望理由と併せて聞かれることで、業界研究をきちんと行っているかがチェックされます。例えば「IT領域のコンサルティング案件が得意なファーム」と一言でいっても、IT領域の中でもさまざまな分野があります。それぞれの違いを理解した上で転職活動をしているのかが問われます。
どのような観点でファームを選んでいるのか、各ファームについてどんな認識をしているのか、自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
経歴をさかのぼって深い質問を投げかけられる
「なぜこの大学を選んだのか?」「なぜ新卒入社はこの会社にしたのか?」など、人生の選択における理由や根拠を尋ねられます。自己分析を通してそれぞれの理由を明確にした上で、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
適性検査の結果も重視される
一次面接の際に適性検査がありますが、この結果も合否判断に影響を与えます。
過去に、言語分野が10段階評価で2だったことで不合格となったケースもありますので、適性検査にもぬかりのない準備が必要です。
求められるスキルセット:ベイカレント・コンサルティング
アナリストの採用では「MARCH」ランク以上の大学を卒業しており、有名企業に3年以上勤め、営業や経理、人事、システムなどの仕事に従事してきた人なら、業種を問わず選考対象になります。論理的思考の基礎力や、高いコミュニケーションスキルは求められますが、特別な資格などは不要です。
SIerでの実務経験があるなど、ITのバックグラウンドを持っている人はポジティブに評価され、コンサルタント職で採用される例もあります。
入社後に実現可能なキャリアパス:ベイカレント・コンサルティング
コンサルタントの職位は、アナリスト、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネージャー/エキスパート、シニアマネージャー/シニアエキスパート、パートナー/チーフエキスパート、エグゼクティブパートナーの7段階です。新卒や第2新卒はアナリストから、それ以外は経験に応じた職位からスタートします。
年収アップと昇進が早い点は、ベイカレント・コンサルティングの特徴のひとつです。
目立つような業績はないが、一定の成果を挙げて「普通」の評価を得ている人なら、年収が年10~15%程度上がることも珍しくありません。非常に高く評価されている人なら、毎年職位が上がっていくこともあるでしょう。
実際に、アナリストからスタートして入社4年目でマネージャーとなり、シニアマネージャーも視野に入っているという実例もあります。
なお、ベイカレント・コンサルティングは、ほかの大手コンサルティングファームのような業界・ソリューションごとのチーム分けを行っていません。全コンサルタントが本部に属する「ワンプール制」という独自の制度をとっているのが特徴です。このため、キャリアパスの過程でも業務経験がひとつの分野に狭まることなく、戦略からITまで幅広い案件に携われるチャンスがあります。
転職に成功した人の人物像:ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングは、企業文化として個人のキャラクターを重視しており、コミュニケーションスキルが高い人を好みます。例えば、海外旅行先や立食パーティーで自分からどんどん周りに声をかけ空気を作っていくような、相手に対して自分から主体的に働きかけるコミュニケーション力を持った人は歓迎されます。
キャラクターとしては、地道に、堅実に事を進めるタイプよりは、良くも悪くも尖っていて、フットワークが軽く、周囲に影響を与えていくタイプが向いているといえます。
転職でエージェントに相談するメリット:ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングの面接では併願状況を聞かれ、どのような理由でどのファームを選んだのか、各ファームの特徴の違いをどう認識しているのか、しっかり説明できることが求められます。応募者が説明する各ファームの特徴の内容が、採用担当者に間違っていると判断されると、合格は望めないかもしれません。
各ファームの特徴を正確に把握し、明確な基準をもって応募先を選び、自分の認識を正しく言語化することは、独力では非常に困難です。
その点、転職エージェントを利用すれば、専任コンサルタントが各ファームの詳細情報を教えてくれますし、応募者の経歴・スキルに合った求人を紹介してくれます。第三者目線によるアドバイスを吸収した上で、面接対策を練ることができるため、効率的かつ効果的です。
転職支援サービスのご登録、相談は無料ですので、ぜひご利用ください。
転職希望者にキャリアコンサルタントからアドバイス:ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングは、求めるキャラクターがはっきりしている分、合う人と合わない人が分かれるファームです。自分のキャラクターを偽って面接に臨んでも、入社してからのギャップに戸惑う可能性がありますので、採用試験には自然体で臨むのがおすすめです。
それを踏まえた上で、自分の経験や人生の岐路での選択基準をしっかり言語化し、自分の価値観を一貫して説明ができるよう準備しておきましょう。
ベイカレント・コンサルティングは2016年に東証マザーズに上場しており、健康経営、CSR、SDGs等に力を入れています。多彩なバックグラウンドを持つ人を歓迎する、とても勢いがあるファームであり、合う人にはとても働きやすいところなので、ぜひ挑戦してみてください。
監修:アンテロープキャリアコンサルティング この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。 コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。 |
企業プロフィール:ベイカレント・コンサルティング
社名 |
株式会社ベイカレント・コンサルティング |
所在地 |
東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー |
従業員数 |
2317人(2021年4月時点) |
設立 |
1998年3月25日 |
特徴 |
ベイカレント・コンサルティングは、国産の総合コンサルティングファーム。2016年に東証マザーズに上場し、企業規模・売上ともに拡大を続けている。戦略からITまで幅広い案件を手掛けており、特にレガシーシステムの改善やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を率先的に推進中。
大きな特徴は、業界・ソリューションごとのチーム分けがなく、全コンサルタントが本部に属する「ワンプール制」を採用している点。業界未経験者のポテンシャル採用を積極的に行っており、事業会社からの転職者も多い。多彩なバックグラウンドを持つコンサルタントが活躍しているといえる。
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コンサルタント転職に役立つ関連情報
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