エー・アイ・キャピタル株式会社

第1回:オルタナ投資を通じて世界経済の最先端を捉える

エー・アイ・キャピタル株式会社
佐村 礼二郎 代表取締役社長 CIO
PROFILE

大学卒業後、新卒で三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に入行。15年にわたってPEファンド投資業務等を担当した後、日興アントファクトリー(現アントキャピタルパートナーズ)に転職。直接投資およびセカンダリー投資などに従事する。その後、みずほグローバルオルタナティブインベストメンツ(現アセットマネジメントOneオルタナティブインベストメンツ)での事業立ち上げなどを経て、2016年にエー・アイ・キャピタルに参画。2017年より現職。

目次
  1. -プライベートアセットへの投資に特化した国内随一のゲートキーパー
  2. -チェックボックスを埋めていくような仕事ではない
  3. -国内投資家のオルタナ投資を牽引し、経済の還流を促す
チェックボックスを埋めていくような仕事ではない
組織の全体像についても教えていただけますでしょうか。
佐村
現在は全体で50名強です。時々で増減はありますが、おおまかに投資フロント25名、アドミ15名、コーポレートやリスク・コンプラ10名といった割合になっています。
投資フロントメンバーのバックグラウンドとしては、やはり銀行、証券、生保といった金融機関出身者が多くなっています。ただ、我々が取り扱っているマーケットはまだ歴史が浅いこともあり、例えば上場株を見ていたとか、ストラクチャードファイナンスをかじったことがあるとか何らかの関連する業務経験はあっても、そのものずばりの経験者はほとんどいません。その意味では基本的な金融知識さえあれば、未経験でもどんどんチャレンジできる仕事と言えます。
アドミのメンバーも金融の事務をやっていた方に親和性があるのは確かですが、当社の場合、事務と聞いてイメージしがちなルーティンワークとは異なり、自分で工夫する余地がかなりあります。会計系の知識はもちろん、海外ファンドを扱うことも多いので英語や海外税務の知識も必要になってきます。確立されたシステムにただ数字を乗せればいい、というものではないので、割と高度な作業を求められる仕事だと思います。
ご入社後、特にご活躍されているのはどういった方々でしょうか。
佐村
この仕事はチェックボックスを埋めるような仕事ではありませんし、絶対的な正解があるわけでもないので、柔軟性がある方、そして好奇心旺盛な方が活躍しやすいと思います。バイアウトファンドやベンチャーキャピタルといったGP(General Partner=ファンドの運営に責任を負う無限責任組合員を指す)は、基本的にはその会社が投資した企業にだけコミットすることになりますが、我々は国内外の様々なGPに投資することで、世の中で起きている最先端の出来事を俯瞰してみることが出来ます。知的好奇心が旺盛な方にとって、こんなに面白い仕事はないと個人的には思っています。もっと知りたい、もっと勉強したいと思って探求していくことが好きな方が伸びていくと思いますし、それはフロントメンバーでも非フロントでも同様です。
佐村さんがエー・アイ・キャピタルで携わった中で、印象的なお仕事はどんなものですか。
エー・アイ・キャピタル佐村氏インタビューカット2
佐村
新規で始めたプロジェクトというのは、やはり印象が強いですね。セカンダリー投資の1号目と共同投資の1号目は、ようやくこれでグローバルのゲートキーパーと肩を並べることが出来たということで、思い出深いものになっています。
特にセカンダリー投資については、アント時代に自分が手掛けていたということもあって思い入れは強かったです。当時のコンペティターであった日本アジア投資のセカンダリー投資のメンバーが在籍しているWMパートナーズと提携したのも、そのころのつながりが背景になっています。
投資案件のソーシングはどのように行われるのでしょうか。
佐村
一般的なPEやVCは自ら案件をソーシングしなければいけないのですが、我々の場合はすでに多くの有力投資家との取引があるため、GPからするとエー・アイ・キャピタルに話を持っていけば裏側にいる様々な投資家に話がつながるということで、こちらから動かなくてもある程度はお引き合いをいただけるような状態になっています。ただ、最近では人気ファンドにはなかなか出資が出来ないというシーンも出てきているので、待っているだけでなくこちらから出向いていって情報を集めるという活動も増えています。海外でも同様で、以前はシリコンバレーのVCは一見さんお断りという感じでしたが、何度もコンタクトを取ることでコミュニケーション時間を増やして出資に繋げるということが出来るようになりました。
セカンダリー投資についてはこうした傾向がさらに顕著で、基本的に既存投資家の方から売りたいと言ってくることはありません。日本にはまだセカンダリー投資のエージェント業務はほとんどないので、自分たちで潜在的な売り手を探してコンタクトをとるということを行っています。業界内でのイベントなどに出かけると潜在的な売り手となるLP(Limited Partner=ファンドへの出資を行う有限責任組合員を指す)の方々とお会いできるので、職位の上下に関わらずそうした交流の場に顔を出すというのは、仕事として非常に大事になります。

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企業プロフィール

エー・アイ・キャピタル株式会社

プライベート・エクイティをはじめとした低流動性オルタナティブ投資に特化した、国内有数の投資運用・助言会社。2002年に三菱商事と大同生命保険の出資により設立。当初は国内外のPEファンドに投資するファンド・オブ・ファンズの運用が中心だったが、近年はLPセカンダリー投資や、ファンド運用者(GP)との共同投資など、事業内容の幅を拡大している。2020年に三井住友銀行の連結子会社化。

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