自分の強みに基づく、キャリアの探し方

自分の強みを知ることは、自己成長はもちろん、キャリア探しにおいても重要です。
自分の得意なことを漠然と探すのではなく、より確信をもって見つけて仕事探しに活かすためには「ハリネズミの概念（Hedgehog Concept）」を活用するのが効果的だと私は考えています。
このフレームワークを使うことで、単なる得意分野ではなく軸となるご自身の強みを見つけ、大それた夢ではないにせよ現実のキャリアを探すことができると私は考えています。
ここでは、従前の強みの見つけ方とハリネズミの概念を融合し、少し実践的なアプローチを紹介します。

「ハリネズミの概念」は、以下の3つの要素が交わるポイントにこそ、最も成果を発揮できる領域があるという考え方です。
1. 自分が一番になれること
2. 情熱を持てること
3. 経済的な成果を生むこと
これは当初は企業の成功に向けた戦略として提唱されたものですが、個人の強みを見つける際にも非常に役立ちます。

1. 過去の成功体験を振り返る（自分が一番になれること）
まずは、自分の強みがどこにあるのかを見極めるために、これまでの経験を振り返りましょう。
特に、次のポイントを意識すると、ハリネズミの概念の「自分が一番になれること」に近づくヒントが得られます。
・どんな場面で成果を出したか?
・他の人より自然にできることは何か?また、自分では気がつかない強みを、他者が教えてくれることがあります。
・他の人から「すごい」と言われることは何か?
・職場での評価コメントはどのようか?

2. 自分の生き甲斐を知る（情熱を持てること）
次に、2つ目の要素「情熱を持てること」に焦点を当てます。好きなことや没頭できることを考えてみましょう。
・やっていて楽しいことは何か?
・時間を忘れて取り組めることは何か?
・どんな話題について話すときに自然と熱が入るか?

加えて、客観的に自分の強みを知るために、以下のような診断ツールを使うのも有効です。
・ストレングスファインダー
・16Personalities（MBTI）
・グッドポイント診断（リクナビNEXT）
これらの診断結果を参考にすると、1.2.を探す手助けになるかと思います。

3. 上記を考えたうえで、具体的な仕事は何かを考える（経済的な成果を生むこと）
どんなに得意で好きなことでも、それが仕事やキャリアに結びつかなければ、長期的に活かすのは難しいです。「その分野でお金を稼ぐことができるか?」を考えます。
我々のようなエージェントはもちろん、WEBサーチやSNS、友人の話なども活用しながら、当てはまりそうな仕事を探しましょう。
・そもそも、その強みが社会で求められているか?
・その分野で活躍している人は、どのように収入を得ているか?

例えば、上記のハリネズミの概念を活用した自身の強みと、キャリアをつなぎ合わせて下記のように考えられるかと思います。
1. 得意なこと: 人と話すのが好きで、相談を良くされる。サポートするのが得意。
2. 情熱: 人の成長や、組織のメカニズムを考えることに面白味を感じる。
3. 経済性: 組織や人事戦略を重視する企業が多く、人材育成や組織を最適化することに強いニーズがある。
→企業内での組織開発・タレントマネジメント担当として、社員の成長や組織の活性化を促進する施策を推進する
→人事・組織開発コンサルタントとして、企業の人材戦略や組織文化の改革を支援する
→研修・教育・ファシリテーターとして、組織内の対話促進やワークショップなど、企業向けの研修プログラムを設計・実施して企業を支援する

また、強みは考えるだけでなく実際に行動することで確信に変わります。
副業やボランティア、SNS、動画サイトでの発信などで良いので、実際に少しでも行動して確かめてみると尚良いと思います。
そして、周囲の反応や感想コメントを確認してフィードバックを受けることで、軌道修正もできます。

このように、自分の強みを見つけるには、過去の経験を振り返ったり、他者の意見を聞いたり、診断ツールを活用したりと、さまざまな方法があります。
そこに「ハリネズミの概念」を加えることで、単なる得意なことではなく、「本当に活かせる強み＋キャリア」を見つけることができます。

この辺りも含め、ぜひ私と一緒に議論しながら、強みの発見やキャリア形成のご支援をさせていただきたいと思います。
現在コンタクトいただいている方は勿論、暫く弊社の担当者と話をされていない方でも、再度ご連絡いただければ尽力してサポートいたしますので、ご連絡をお待ちしております。