アクセンチュア

第1回:変わることを躊躇わない、アクセンチュアのDNA

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(写真左から)マネジング・ディレクター、金融サービス日本統括 森 健太郎、マネジング・ディレクター 長谷部 智也
PROFILE

(森)一橋大学経済学部を卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)に入行。系列証券会社でのM&Aアドバイザリー業務を経て、2003年にアクセンチュアに入社。戦略コンサルティング本部に所属し、メガバンク、大手証券会社・保険会社等の金融機関を中心とした事業戦略、新規事業戦略プロジェクトなどを手掛ける。2006年に三菱商事に移りM&Aアドバイザリー業務に携わった後、2007年に再びアクセンチュアにジョインし2014年より現職。
(長谷部)東京工業大学大学院を修了後、さくら銀行(現三井住友銀行)に入行。1999年にA.T. カーニーに入社し、戦略コンサルタントの道を歩み始める。2007年にベイン・アンド・カンパニーに転じてパートナーにも就任。16年間コンサルティング経験を積んだ後で、大手総合アパレルTSIホールディングスに上席執行役員として入社、社長の右腕として営業利益を倍増させるターンアラウンドをリードする。その後マスターカードの日本地区上席副社長として日本におけるシェアを向こう5年で3倍増させるシェアシフト・ディールを指揮した後、2018年にアクセンチュアに入社。

★以下の特集ページにて、アクセンチュアの中途採用選考フロー/面接のポイント、求められるスキルセット、弊社キャリアコンサルタントからのアドバイスなどを掲載しています。アクセンチュアへの転職をお考えの方は、ぜひご参照ください。
アクセンチュアへの転職情報

目次
  1. -意図的に組織を揺さぶり柔軟性を保つ
  2. -戦略とそれを叶える仕組み作りの両方がないと価値は出せない
  3. -人もビジネスもデジタルの力で広がっていく
戦略とそれを叶える仕組み作りの両方がないと価値は出せない
それでは、現在お二人が率いている戦略コンサルティング本部金融サービスチームについて、最近のビジネスの傾向なども踏まえてご紹介いただけますでしょうか。
我々は元々は金融機関に対するコンサルティングを行っているチームではあるのですが、ここ数年の傾向として“金融以外の異業種企業”から金融サービスを立ち上げたいというご相談をいただくことがかなり増えてきています。小売やユーティリティ企業などの、膨大な顧客基盤を持っていて、かつ金融との親和性がある分野のお客様とのプロジェクトが、今すごく大きな流れになっています。新たな非金融企業が実際に金融参入を考えた時、今からリアル店舗を全国に建てて人員を配置して…というわけでは当然ないですよね。既存事業の中に、デジタルサービスとして金融を組み込んでいくという方向がベースになります。そのため、最近は金融の戦略を立てる我々のメンバーとデジタルコンサルティング本部のメンバーが、チームを組成してプロジェクトに臨むケースが多いです。

また、フィンテック企業による価格破壊の波もあって、金融機関は伝統的なビジネス、例えば決済機能や証券のブローカレッジなどの本業では収益を出すのが非常に難しくなってきています。とはいえ、これまで培ってきた金融システムや顧客とのリレーションシップが強力なものであることは事実ですので、これをどうレバレッジして周辺の新しいサービスに広げ収益化するのか、というのも大きなテーマです。こちらも実現にはデジタル化が不可欠です。私が思うに、デジタルの最大の力は、何か新しいことを始める時にものすごく低いコストで、ものすごくスピーディに始められることなんですね。これまでの金融ビジネスの幅を広げる、あるいは守ってきた商圏から一足飛びに外に出るにはデジタル化が不可欠で、その目的と具体的にデジタルテクノロジーをどのように使うのかという点についてのコンサルティングが、我々に一番求められていることだと思います。

少し話がそれますが、最近はどの会社もAIを使おうとされていますよね。先日アクセンチュアの調査データが発表されたのですが、AIを使いこなせている企業は全世界で数%しかないそうです。単に有名なアルゴリズムを買ってきて自社サービスに組み込んでも、生産性はほとんど上がらない。なぜかと言うと、AIに投入するデータがないからです。ではその膨大なデータをどんな物理的な仕組み/ネットワークを経由して集めてくるか、それらをどのような仕組みで処理するか、そうした現実的に膨大なデジタルデータをハンドルする仕組みと共に新たな事業の絵を描かない限り、AIを使っても何も生まれません。ピュアな戦略コンサルタントは「まずは戦略ありき、仕組みは後で考えろ」と主張しがちです。これまでのITシステムはそれで良かったのかもしれませんが、これらかの時代は違います。目的を定義したところでビッグデータをハンドルする仕組みがなければ実行できないですし、そうなると戦略の練り直しが必要になります。戦略とそれを叶える仕組み作り、その両方をパラレルに進めないと短期間で価値を出すことは出来ませんし、それが出来るのがアクセンチュアの強みだと思います。
今のお話を受けて、長谷部さんはいかがですか。
アクセンチュア長谷部智也氏インタビューカット2
長谷部
その通りだと思います。戦略コンサルタントは戦略だけを書いているので、実行の難しさが分からない。提案を受けたお客様は、その戦略を実行するために一度自分たちで翻訳してから、結局別のITコンサルタントに依頼するということになってしまう。その点、アクセンチュアでは戦略をデザインしている時から実行チームと意思疎通を図り正しい提言を行う、というのがお客様への大きな価値提供になっていると思います。
戦略立案とそれを実装するためのデジタルアセットの同居がアクセンチュアの強みであるということが、よく伝わってくるお話ですね。
最近あった話ですが、新しい金融サービスを立ち上げようというプロジェクトで、我々はAIやチャットボットなどを組み合わせてシームレスな体験を作ろうと考えたのですが、なかなかクライアントのマネジメントに理解してもらえなかったんです。スマホを持っているマネジメントの方でも、Siriを使いこなしている人は少ないと思いますが、そのような人に例えば「今回のサービスにはSiriの仕組みを使って言語解析させて、その結果をこう使って…」と話しても実感がわかないんですね。これを一発で理解していただくには、実際にデモを作って将来のサービスがこうなります、と見せてしまうのが一番早い。実機を見せて、こうやって話しかけたら、こう返してくる、これをこういうサービスにつなげていくんです、と説明すると一気に理解が進みますし、だったらこういう使い方もあるんじゃないか、というように先方から新しいアイデアが出てきたりするわけです。そういうものを引き出すのも我々の責任だと思っていますし、このスピード感は今後も極めて重要になってくるのではないでしょうか。実態として、日本の大企業の経営者の多くは年齢の高い方だと思いますが、その方達にデジタルの力をいかに理解いただくか、そのための方法とリソースを持っているか、それが外部のコンサルタントのひとつのバリューになってくると思います。

長谷部
コンサルタントのプレゼンといえば、過去20年ずっとパワーポイントを使ってきましたが、アクセンチュアではデモ機を使ったり動画のストリーミングを使ったりしています。クライアント様の声によると、これは他ファームよりもかなり進んでいる印象だそうです。それと今社内では、戦略ファームに新卒で入った人が最初に叩き込まれるような調査や分析の方法をマシンラーニングさせて、定型的な作業をAIで代替できないかを研究しています。コンサルティングファームの根本である問題解決の方法論すら、意味のある形で自動化しようとしている。自分たちのビジネスモデルを変えるためにテクノロジーを徹底的に活用するアクセンチュアの姿勢が、ここにも表れていると思います。

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企業プロフィール

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世界では約75万人、日本法人は2万人以上の従業員を擁する、世界最大のコンサルティングファーム。日本では1995年に拠点を設立。2001年にアクセンチュアへ社名変更してからも拡大を続け、国内最大級のファームへと成長した。多くのブルーチップ企業、政府/公共機関に対して「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供している。

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