相談にのるときのコツ(その1)

2016-06-03 執筆者:山本 恵亮

部下や後輩、同僚などからの相談を受けるときにもうちょっと上手にアドバイスしたい、と思っている人へちょっとしたTIPSを2回に分けて書きます。

他人が相談したくなる人とは、話を聞いてくれる人とか、聞いてくれそうな人ですね。相談上手になる為には、そこから先どうするのかです。

結論からいえば、コツその1は「その人を理解すること」です。当たり前のことですが、本当に出来ているでしょうか?

コツ1「その人を理解する」為には、まず聞くことです。それも、相手が言いたいことを自由に話すまで聞くことです。

相談下手な人はここで脱落します。相手が「○○なことで悩んでいるんですけど」と第一声ではなした問題を聞いて、自分のアドバイスを話し始めるパターンです。

相手は、「相談したいことは、それじゃないんだけどなぁ…」と違和感を持ってしまい、その相談はすれ違っていきます。

多くの人は悩んでいることをぼやっと認識していて相談をしますが、本当の問題は別のところにあったりします。

例えば、別の営業部の後輩Aさんから「上司が売上、売上ってうるさくて悩んでます」と相談を受けて、「営業マネージャーはそういうものだよ。ま、気にせずがんばりなよ」と言ったとします。

でも、本当に相談したいことは、「売上を継続的に上げる為の方法がよく分からない。どうしたらいいのか」ということだったりします。しかも、難しいのは、相談している本人も質問したいことを明確に認識していないことが多いことです。

まずは相手が自由に話すのを聞くことを心がけましょう。
よいアドバイスをしないと・・・・と焦らず、この人は何が言いたいのかな、と思ってしっかりと話を聞きましょう。

以上です。次回はコツその2を書きます。


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取締役山本 恵亮 / Keisuke Yamamoto
【経歴】
同志社大学商学部卒。大手人材サービス会社にて金融とIT業界を担当後、渡米。在米のコンサルティング会社で、人材採用支援、人事コンサルティング、そして新規事業の立ち上げを事業開発マネージャーとして推進し、北米での事業拡大に貢献。2004年4月アンテロープ参画、翌年同社取締役。PEファンド(バイアウト)を中心に、VC、M&A、コンサル、投資先企業の経営人材、また組織立ち上げ期におけるコアメンバー採用の支援も強み。1級キャリアコンサルティング技能士。

【担当領域/実績】
専門はPEファンド(バイアウト)、VC、エンゲージメントなど投資ファンド、投資先の経営人材など。20年のエージェント経験で培われた層の厚いネットワークを有し、業界トップから新鋭企業まで数百名に及ぶ転職を支援してきた。水面下で流通する求人案件の提案から、選考対策、希望職種の明確化も含め丁寧な支援を行っている。